ご挨拶  greeting


2017年10月10日


徳島大学病院 総合診療部 教授

徳島大学大学院医歯薬学研究部 教授 (併任)

谷 憲治



皆さん、こんにちは。徳島大学の谷憲治です。
2017年10月10日、いよいよ新専門医制度における総合診療専門医の専攻医の登録が開始されまし太。
私どもの教室も2つの研修プログラムを作製し、最大で年間8名の専攻医を受け入れる体制を作っております。
詳しくは、当ホームページの教室員募集等をごらんください。

2017年4月1日、私は、徳島大学病院に新設された総合診療部の教授に就任いたしました。
院内の様々な関連部所と準備を行ってまいりましたが、2017年6月7日より外来診療を開始する運びとなりました。
徳島県の寄附講座である総合診療医学分野(徳島大学大学院に設置)で行ってまいりました活動も継続して行ってまいります。

2017年4月より新たな体制をスタートをさせましたので、ここに総合診療部と総合診療医学分野の今後の活動についてご紹介させていただきます。


● 徳島大学病院 総合診療部


2017年6月7日、総合診療部が徳島大学病院で新たに総合診療外来を開始いたしました。総合診療外来では、患者さんの年齢・性別や臓器、疾患の種類を限定せず、症状や検査データに加えて、患者さんの社会的背景、心のケアを含めた総合的視点から総合診療医を中心とした医療チームで包括的・全人的医療に取り組んでまいります。そして、必要に応じて各専門診療科、地域の医療機関、及び介護・福祉・保健サービスなどと連携しながら患者さん一人一人のニーズに応じた基本的な医療を提供いたします。

外来担当医は当ホームページからのリンクでご確認ください。


対象患者となる患者さんは総合診療を必要とする患者さんです。

具体的には


Common disease(ありふれた病気)を持つ患者
・診断がついていない初診患者に対する初期診断・初期治療
・症状から受診すべき専門診療科が特定できない患者
複数の治療を要する病気を合併している高齢者等
臓器の枠にとらわれない診療を必要とする患者
精神的・社会的要素など複雑な要因の関与が推測されるケース

診療方針としては

・初診患者は、紹介状持参を原則とします
・診察後必要に応じて院内各専門科に紹介する場合もあります
・紹介元の医療機関への逆紹介も積極的に行ってまいります
・外来部門のみの診療科であるため、入院が必要な場合には院内各科や院外医療機関に相談・依頼いたします
・平日時間外及び土日祝日の診療は行いません


総合診療部では専門臓器にこだわらない「総合診療医」の育成をめざします。 そのために後述の総合診療医学分野とも連携し、医学部学生から初期研修医・専攻医に至る総合診療に関する一貫教育を実践してまいります。
さまざまな臨床能力を身につけておくことは若い頃にしかできません。初期臨床研修終了後、総合診療能力を身につけておきたい研修医の皆さんに対しての研修システムを準備しておりますので、詳細はこのHPの教室員募集をぜひご覧ください。総合診療能力を備え、幅広い人間理解、患者と家庭、職場そして地域とのつながりを重視した包括的医療のできる医師を目指すことができます。

資格としては、日本プライマリ・ケア連合学会認定「家庭医療専門医」、新専門医制度での「総合診療専門医」(予定)となります。

もちろん、これらの教育によって身に着けた基本的総合診療技能は、将来臓器専門医を目指す医師にとっても大きな財産となることでしょう。総合診療や地域医療を身近で親しみの持てるものとして、さらに医師としてやりがいのある現場として受け入れることができるような教育を進めていきます。


● 徳島大学大学院医歯薬学研究部 総合診療医学分野


総合診療医学分野は徳島県の寄附講座として、平成19年10月1日に徳島県の委託事業による受託講座として開講した受託講座「地域医療学分野」の活動を引き続ぐ形で開講いたしました。


総合診療医学分野の活動を紹介するのにキーワードが3つあります。第1は徳島県で研修あるいは勤務する医師のサポート。第2は、総合診療医の育成。そして、第3は地域医療をテーマとした研究です。


総合診療医学分野は総合診療能力を身につけて徳島県内の医療に貢献する医師をサポートします。総合診療医学分野は徳島県内のへき地で働く医師を育てる教室である、と間違った解釈をしている方がいますが、それは正しくありません。徳島市内であってもどこであっても徳島県内であればあなたの勤務する場所はあなたの意思と希望に任せます。


総合診療医学分野では、上述の総合診療部と連携し、専門臓器にこだわらない「総合診療医」の育成をめざします。 徳島県の住民人口当たりの医師数は全国の中でも上位にあるとされていますが、他の都道府県と同様、医師と診療科の地域偏在によって、県内の地方、特に県南部や県西部における医療過疎は深刻な問題となっております。地域における医師不足はなぜこのような深刻なものになってきたのでしょうか?医師が魅力を感じ情熱をもてる地域医療の場はどのようにすれば得られるのでしょうか?我々は徳島県の地域医療の抱えるさまざまな問題や課題を地域医療学という学問としてとらえ、その解決策に取り組んでいきます。


総合診療医学分野は徳島県南の中核病院である県立海部病院内に地域医療研究センターが設置しており同センターを拠点とし海部郡内をフィールドとした地域における医療連携のあり方や医療資源の有効活用などに関する研究活動を行ってまいります。その結果、総合診療や地域医療を、診療の現場として、あるいは研究テーマとして魅力ある領域として確立するとともに、徳島県内の地域医療体制の向上につなげていきたいと考えております。


総合診療部及び総合診療医学分野は、徳島県の地域医療レベルの向上と総合診療医の育成いう大きな使命をもって活動を行っております。教室は臨床A棟2階にありOPENな教室です。話を聞きたい方はぜひ気軽にお立ち寄りください。